【4月2日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で監督を務めたトミー・ドカーティ(Thomas Henderson Docherty)氏が、現在チームを率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督について、もしモウリーニョ監督がチョコレート製だったら自分で自分を食べていくだろうと自尊心の強さを批判している。

 1970年代に5年間ユナイテッドを率いたドカーティ氏は、このクラブで成功するために必要なものをわかっている。その上で同氏は、モウリーニョ監督がその資質を持っていないと考えている。

 モウリーニョ監督は、昨季リーグ杯(England Football League Cup 2016-17)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)優勝を果たし、今季はリーグ2位につけてFAカップ(FA Cup 2017-18)でも4強入りしている。それでも、チームのプレースタイルや、モウリーニョ監督の一部の選手の扱いに対する批判は根強い。

 ドカーティ氏は、モウリーニョ監督の傲慢(ごうまん)な態度は自身のためにもならないと考えていて、BBCラジオ5ライブ(BBC Radio Five Live)のスポーツウィーク(Sportsweek)という番組で「彼がチョコレートでできていたら、自分で自分をかじっていくだろう」と話した。

「経歴は申し分ない。しかし、あの選手批判は度を越していると思う。自分で連れてきて、それで批判しているんだから。マン・ユナイテッドで長期政権を築けたら驚きだ。あの姿勢に理事会ががまんできるとは思えない」

 4月に90歳になることを記念して、インタビューに応じたドカーティ氏は、1975年にクラブを1部復帰に導き、1977年にはFAカップ優勝を果たした。モウリーニョ監督へのさらなる当てこすりとして、今のドカーティ氏は、来週のダービーで優勝を決める可能性のあるマンチェスター・シティ(Manchester City)を見る方が楽しいと話した。

「彼らはあまり見ないが、マン・シティはたくさん見るよ。見ていて楽しいからね。私好みのサッカーをしている」 (c)AFP