【4月1日 AFP】18MLSは31日、各地で試合が行われ、ロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)に加入したズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)は、新天地デビューとなったロサンゼルスFC(Los Angeles FCLAFC)戦で劇的な逆転ゴールを含む2得点を記録。チームの4-3の逆転勝利に貢献し、MLS参戦を高らかに宣言した。

 29日に米国入りしたばかりのイブラヒモビッチは、1点ビハインドの後半途中に交代で投入されると、それからわずか6分後の後半32分に35メートル強の距離から豪快なボレーシュートで同点ゴールを決め、さらに迎えた後半ロスタイム、アシュリー・コール(Ashley Cole)のクロスに頭で合わせて逆転ゴールを決めた。

 過熱気味のファンの期待を裏切らない、劇的な幕切れの試合を終えたイブラヒモビッチは「これまでも新チームに加入したときはデビュー戦でゴールを決めてきたし、それを今回も続けたかった」と話した。

「観客の『ズラタンが欲しい。ズラタンが欲しい』のチャントが聞こえたから、ズラタンをくれてやったよ。ファンが後押ししてくれたから、そのお返しをしたんだ」

 ギャラクシーと今季からMLSに加わったロサンゼルスFCとの初めてのダービーマッチは、カルロス・ベラ(Carlos Vela)の2ゴールと後半開始すぐのオウンゴールでロサンゼルスFCが3点のリードを奪う展開になった。

 しかしギャラクシーも、相手の緩慢なプレーの隙を突いてセバスチャン・レットゲット(Sebastian Lletget)が1点を返すと、後半26分にはファンの大歓声を浴びながらイブラヒモビッチが投入された。そして36歳のベテランスターは、クリス・ポンティアス(Chris Pontius)の2点目に絡んで早速インパクトを残した。

 これで3点差からのうそのような逆転劇が一気に見えてきたギャラクシーは、イブラヒモビッチの強烈なロングシュートで同点に持ち込むと、ロサンゼルスFCにも勝ち越しのチャンスがあったが、マルコ・ウレーニャ(Marco Urena)のシュートは枠に阻まれた。

 そして迎えた後半ロスタイム、左サイドを駆け上がったコールのクロスから、イブラヒモビッチが試合に決着をつけるヘディングシュートを流し込み、これ以上ないほど劇的なMLSデビューを飾った。(c)AFP/Rob Woollard