【3月16日 AFP】ロシア人元二重スパイ毒殺未遂事件をめぐり、英国とロシアの政治的緊張が高まる中、サッカーイングランド代表のギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は15日、同国の選手は2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)へ「何としても行きたいと思っている」と語った。

 英政府は14日、セルゲイ・スクリパリ(Sergei Skripal)氏と娘のユリア(Yulia Skripal)さんが襲われた今回の事件はロシアに責任があるとして、同国の外交官23人を国外退去処分とし、高官級での接触を停止する意向を表明した。

 今週はじめにはテリーザ・メイ(Theresa May)英首相が、6月中旬に開幕するロシアW杯に王族や閣僚は出席しないと述べていたが、サウスゲイト監督は選手やスタッフの安全は考慮されるとしながらも、チームとしてボイコットする計画はないと明かした。

 この日、今月行われるオランダとイタリアとの親善試合に向けた代表メンバーを発表したサウスゲイト監督は「われわれは何としてもW杯へ行きたいと思っている」とした上で、「W杯に行く準備をしている。それがわれわれのすべきことだと、頭の中でははっきりしている」と話した。「現時点で最も重要なのは選手と遠征するサポーターの安心と安全だ」 (c)AFP