【11月16日 AFP】サッカー中国代表のマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)監督は16日、同国が2030年に行われるW杯(World Cup)開催へ立候補を計画していると語ったことを受け、同国サッカー協会(CFA)は「公式決定ではない」と声明を発表し、騒ぎの沈静化を図った。

 中国代表は2002年の日韓大会が唯一の本大会出場となっているが、サッカーファンの習近平(Xi Jinping)国家主席は、かねてW杯開催の夢やサッカーを同国における一大スポーツにしたいとの目標を公言してきた。

 今年6月には北京で国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長と面会しており、中国が2030年もしくは2034年のW杯開催へ立候補するのではないかとの臆測が広まっていた。

 そのような状況の中、イタリア出身のリッピ監督はこの日、地元紙・成都商報(Chengdu Business Daily)で「中国サッカー協会は2030年W杯に立候補するだろう」とコメント。

 この発言は即座に海外メディアで取り上げられたが、CFAもすぐさま声明を発表し、「具体的にどのW杯に立候補するかは明言していない」「こうした情報は公式に決定したものではなく、メディアの解釈にすぎない」と説明した。

 中国代表は2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)出場は逃しているが、アジア最終予選の期間中だった2016年10月から就任した69歳のリッピ監督の下、チームは着実に成長しているとCFAは付け加えている。(c)AFP