【7月11日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が10日、男女シングルス4回戦の全試合が行われる「マニック・マンデー」で、女子トップ選手をショーコート以外のコートに追いやったウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)のスケジューリングは「不公平」だと非難した。

 世界1位のマレーと女子テニスのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)が、センターコートとコート1という2つのショーコートで男女各2試合ずつができるように、試合開始時間を早めるべきとの提案をしている一方、ウィンブルドンを主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet ClubAELTC)は、男子の「ビッグ4」はテレビ局や観客が最も観戦したい人気選手だとして、今回の決断を擁護している。

 ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と並び、ビッグ4の一角を形成する前年覇者のマレーは「誰もこれが公平だとは思っていないと思う」とした上で、「男女各2試合がセンターで行われるのが理想的。試合開始時間を少し早めることで、それができるようになる可能性はあるだろう。もし4試合できたら、今よりかなり良くなる」と語った。

 マレーはまた、その日予定される試合に応じて男女のバランスを取り、大会を通して公平性を確保することを提言。センターコートとコート1の試合開始時間を前倒し、試合数を公平に割り振るのは「難しいことではない」とコメントした。