■わずか1日で「16」のビッグマッチ

 男女4回戦の全試合が開催されるウィンブルドンのマニック・マンデーは、四大大会(グランドスラム)でもユニークな存在とされており、この日はマレーとフェデラーの試合が、1万5000人収容のセンターコート、ナダルとジョコビッチの試合は同1万1000人のコート1で組まれた。

 女子シングルスでは、大会5勝のヴィーナスと地元期待のジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)の試合が、それぞれセンターコートとコート1で予定された一方、世界1位のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)対2015年大会準優勝のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)の一戦に加え、元女王ビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)対現世界2位シモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)の試合は、4000人収容のコート2に入れられた。

 また、グランドスラム2勝のスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)対ウィンブルドン元準優勝者のアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)の試合と、元世界1位キャロライン・ウォズニアッキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)の一戦は、2000人収容のコート3で実施。さらに、全仏オープンテニス(French Open 2017)女王のエレナ・オスタペンコ(Jelena Ostapenko、ラトビア)は、1000人収容のコート12で戦うことになった。

 しかし、オールイングランド・クラブの最高経営責任者(CEO)を務めるリチャード・ルイス(Richard Lewis)氏は、マニック・マンデーは、ビッグネームがメインコートで試合を行えるという意味ではないと主張する。

 ルイスCEOは報道陣に対し「ラファ、ロジャー、ノバク、そしてアンディという、歴代最高の選手4人がいるんだ。だから、難しい選択を残されることになってしまうよ」、「えこひいきとは言わないが、人気の試合を取っているんだ。人々やテレビ局、すべての人びとが見たいと思っている試合をね」と説明した。