【6月6日 AFP】サッカーコートジボワール代表のMFシェイク・イスマエル・ティオテ(Cheik Ismael Tiote)の死を悼む声があふれる中、所属する中国甲級リーグ(2部)の北京控股(Beijing Enterprises)は6日、同選手が練習中に「突然倒れ」、病院で亡くなったと公表した。

 今年2月にイングランドのニューカッスル(Newcastle United)を退団して中国に戦いの場を移したばかりだったティオテについてクラブ側は、5日の練習中に倒れた後、搬送先の病院で死亡したと説明した。

 同クラブはまた、ティオテの死を「悲劇的」と称すると同時にその技術と姿勢を称賛し、「ティオテは当クラブに多大な貢献をしてくれました。その卓越したサッカー技術とプロフェッショナルな姿勢は、コーチやチームメートから高い評価を得ていました」と述べると、同選手の家族と連絡を取っているとつけ加えた。

 サッカー界では、これまでも同じような状況で選手が亡くなるケースが続いており、2003年のコンフェデレーションズカップ(FIFA Confederations Cup)では、カメルーン代表のマルク・ビビアン・フォエ(Marc Vivien Foe)氏が試合中に心臓発作に襲われて死亡している。

 コートジボワール代表のチームメートであり、中国スーパーリーグ(1部)の河北華夏幸福(Hebei China Fortune)でプレーするジェルヴィーニョ(Gervinho)は、ツイッター(Twitter)上で、ティオテについて「戦士」で「王者」だと称し、「君の魂が安らかに眠れますように」と投稿した。

 子ども時代は貧しく15歳になるまでスパイクを持つことができなかったという10人兄弟のティオテに対し、中国版ツイッターの「新浪微博(Sina Weibo)」では、「天国にもサッカーがあることを願っている」という投稿や、「北京控股のファンではないが、サッカーを愛する人間同士として、彼のことは残念だ」とする中国人ファンの書き込みがあった。

 ライバルチームの天津権健(Tianjin Quanjian FC)も「心からのお悔やみ」を示し、上海上港(Shanghai SIPG)も才能ある選手の死を「悼んでいる」と述べた。(c)AFP