【6月6日 AFP】サッカーコートジボワール代表のMFシェイク・イスマエル・ティオテ(Cheik Ismael Tiote)が、所属する中国甲級リーグ(2部)の北京控股(Beijing Enterprises)の練習中に30歳の若さで亡くなった。同選手の広報担当者が5日、発表した。

 母国が23年ぶりのタイトルを獲得したアフリカネーションズカップ2015(2015 The Africa Cup of Nations)で、代表メンバーとしてプレーしたティオテは、今年2月に7年間所属したイングランドのニューカッスル(Newcastle United)を退団して中国に戦場を移したばかりだった。

 ティオテの広報担当者は、「私の顧客であるシェイク・ティオテが、所属クラブである北京控股の練習中に倒れ、残念ながら本日亡くなったことを深い悲しみとともにお知らせします。現時点ではこれ以上お話しすることはできません。この困難な時期において、彼のご家族のプライバシーを尊重することをお願いいたします。皆さんのお祈りを請います」と述べた。

 代表チームの多くの選手と同様に、子ども時代は貧しく15歳になるまでスパイクを持つことができなかったという10人兄弟のティオテに対し、ニューカッスルのラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督も、チームの公式ウェブサイトで哀悼の意を表し、「きょうの午後にシェイクの死を知り、心から悲しみを覚えている。このような悲しみの時に、われわれの心は彼のご家族と友人とともにある」と述べた。

 オランダ・エールディビジのFCトウェンテ・エンスヘーデ(FC Twente Enschede)から2010年に加入したマグパイズ(Magpies、ニューカッスルの愛称)でティオテは計161試合に出場し、2011年のアーセナル(Arsenal)戦で0-4の劣勢から4-4となる同点弾をもたらし、これが唯一の得点となった。

 コートジボワール代表として、2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)と2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)を含む計52試合に出場したティオテは、ベルギー1部リーグのRSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)でキャリアを開始したものの、プレーしたのは3年間で4度だけだった。その後、オランダのローダ(Roda JC)に期限付き移籍となり、2008年にFCトウェンテに加入した。(c)AFP