【6月2日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」からの離脱を表明したことについて、協定の取りまとめを主導したバラク・オバマ(Barack Obama)前米大統領は1日、米国に「未来を拒否」させるものだと警告し、トランプ氏の判断を批判した。

 オバマ氏は声明で「創出される雇用や産業の利益を享受するのは、パリ協定に残る国々だ」と指摘。

「たとえ米国が指導力を発揮しなくても、たとえ現政権が未来を拒否する一握りの国に加わるとしても、わが国の州や市、企業がさらに力を入れて道を切り開き、1つしかないこの惑星を未来の世代のために守っていくと確信している」と続けた。

 パリ協定は署名した各国に、二酸化炭素(CO2)排出量の削減による地球温暖化抑制の取り組みを求めるもの。(c)AFP