【5月11日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は10日、リーグ戦よりヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)を優先させたのはギャンブルではないと語った。

 リーグ戦の順位での来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)出場権獲得を諦めているモウリーニョ監督は、7日のアーセナル(Arsenal)戦では主力を温存して0-2で敗れている。

 ユナイテッドは敵地での準決勝第1戦でセルタ(Celta de Vigo)に1-0で先勝しており、ヨーロッパリーグで優勝すればチャンピオンズリーグの出場権を獲得できることから、モウリーニョ監督は自身の選択が理にかなったものであったと主張した。

 セルタとの第2戦を11日に控え本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で会見したモウリーニョ監督は、「状況はシンプルだ。7週間で17試合を16人の選手で戦うのは不可能だ。良識に基づいた判断であり、ギャンブルでもなんでもない。簡単な決断だった」とコメント。

「われわれは1週間で4人を失った。(イングランドの)代表戦でクリス・スモーリング(Chris Smalling)とフィル・ジョーンズ(Phil Jones)を、(ヨーロッパリーグ準々決勝の)RSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)戦でズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)とマルコス・ロホ(Marcos Rojo)を失ったのだ」

「彼らの穴を埋める選手も失った。アシュリー・ヤング(Ashley Young)、ルーク・ショー(Luke Shaw)、ティモシー・フォス・メンサー(Timothy Fosu-Mensah)をね。7週間で17試合という時期にこれらの選手を失ったんだ。仕事にならないよ」

「ギャンブルではなく、われわれの置かれた状況がそうさせただけだ」

 モウリーニョ監督は今季、ユナイテッドにフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2016-17)のタイトルをもたらせているが、リーグ戦では残り3試合で来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権獲得となる4位マンチェスター・シティ(Manchester City)に3ポイント差をつけられている。

 ユナイテッドはヨーロッパリーグでクラブ史上初の決勝進出を目指している。(c)AFP/Tom WILLIAMS