【4月10日 AFP】(更新)男子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)は9日、米ジョージア(Georgia)州オーガスタ(Augusta)のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で最終日が行われ、セルヒオ・ガルシア(Sergio Garcia、スペイン)がジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)とのプレーオフ1ホール目でバーディーパットを沈め、自身初のメジャー制覇を飾った。

 通算9アンダーの首位タイで72ホールを終えたガルシアは、リオデジャネイロ五輪の覇者で2013年の全米オープン選手権(2013 US Open Championship)を制したローズとの死闘に終止符を打つと、感極まった様子をみせた。

「やれやれ、ここまで本当に長かった。メジャー大会の日曜日に感じたことのない落ち着きがあった」とコメントした37歳のガルシアは、自身のアイドルであり、マスターズ通算2勝を誇る故セベ・バレステロス(Seve Ballesteros)氏が存命していれば60歳となる誕生日にキャリア最大の勝利を手にした。全英オープン(The Open Championship)も3度制しているバレステロス氏は、2011年に脳腫瘍のため54歳で亡くなった。

「驚いている。彼の60歳の誕生日に成し遂げられるなんて、本当に驚きだ」と語ったガルシアは、最終組のパートナーで友人同士でもあるローズとともに、首位タイで迎えた最終ラウンドで手に汗握る戦いを繰り広げた。

 ローズは「一日中、セルヒオとの素晴らしいバトルになった」と振り返ると、「誰かに敗れなければならないとしたら、それはセルヒオだと思っていた。彼は誰よりも勝利にふさわしい。彼は同じくらい悔しさを味わってきた。自分は良く戦ったし、彼も素晴らしい巻き返しをみせた」と語った。