【4月6日 AFP】ドイツ政府は5日、18歳未満の婚姻を禁止する法案を閣議決定した。大量に流入した移民の中に、一方または両方が18歳未満のカップルが多いため。法案は7月にも議会で承認される見通しだ。

 法案は18歳未満の外国人による婚姻を無効化することで、特に18歳未満の少女を守る狙いがあるとみられている。

 少女が出身国で合法的に結婚している場合でも、必要に応じて民生委員が夫から引き離して保護できるとしている。

 国内のすべての婚姻について、本人の同意で結婚できる年齢が16歳から18歳に引き上げられる。現行法では場合によっては18歳と16歳の婚姻が認められている。

 出身国で結婚したカップルについては、配偶者が16歳未満の場合は無効とされる。一方または両方が16歳または17歳の場合は、家庭裁判所が婚姻を取り消すことができる。

 連邦議会の情報公開請求で明らかとなった最新の統計によると、ドイツでは昨年7月時点で未成年者1475人の婚姻が届け出られている。うち361人が14歳未満、1152人が少女だという。

 国別ではシリアが664人で最多。以下、アフガニスタンの157人、イラクの100人、ブルガリアの65人と続いている。(c)AFP/Frank ZELLER