【4月12日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で、家族向けの映画館「ギャラクシー(Galaxy)」がオープンした。内戦で荒廃した同市では、女性は自宅から外に出ないことが多いが、家族そろって過ごすことのできる貴重な公の場が誕生した。

 カブール市内の映画館は男性客に人気で、客らは大麻やたばこをくゆらせながら、スクリーンに向かって手をたたいたり口笛を吹いたりして騒々しい。

 しかし昨年建設されたこの映画館はカブールで初めて、女性や子どもたちを嫌がらせやたばこの煙、不適切な行為から守るため、特定の時間帯に家族連れが利用している場合は男性一人客の入場を禁止した。

 16年前だったら、こうした単純な喜びを得ることさえ不可能だったに違いない。内戦により映画館は破壊され、当時のタリバン(Taliban)政権は映画館の夜間上映を禁止していたからだ。

 ギャラクシーの前に並んだ人々の列は、タリバン政権による暗黒時代以前にアフガニスタンの男性や女性、子どもたちが映画や演劇、コンサートを自由に楽しんでいた時代をほうふつとさせる。(c)AFP/Mushtaq MOJADDIDI