【3月8日 AFP】第4回ワールド・ベースボール・クラシック(2017 World Baseball ClassicWBC)は7日、東京で1次ラウンド・プールBの試合が行われ、3度目の優勝を目指す日本はキューバを11-6で下し、開幕戦を白星で飾った。

 5万4000人の観客が東京ドーム(Tokyo Dome stadium)に詰めかけたこの試合、日本は5回に松田宣浩(Nobuhiro Matsuda)の3点本塁打など、一挙5点を奪う猛攻を見せて主導権を奪ったが、7回に先頭のアルフレド・デスパイネ(Alfredo Despaigne)に一発を浴びると、ウィリアム・サーベドラ(William Saavedra)、ユリスベル・グラシアル(Yurisbel Gracial)、ギジェルモ・アービレイス(Guillermo Aviles)に3連打を許し、一時は7-4と3点差に詰め寄られる場面もあった。

 その裏の攻撃で筒香嘉智(Yoshitomo Tsutsugo)が2点本塁打をたたき込み再びリードを広げた侍ジャパンは、8回裏にも松田の適時打と小林誠司(Seiji Kobayashi)の犠飛が飛び出し、追いかけるキューバを突き放した。

 2006年の第1回大会と2009年の第2回大会に次ぐ3度目の栄冠へ向けて順調な船出を切った日本の小久保裕紀(Hiroki Kokubo)監督は、「序盤は緊張感があった」としたうえで、「選手が緊張するのはわかっていたので、落ち着きを保つことが重要だった。きょうはこれで終わり。われわれはすでに明日のことを考えているし、全試合に勝つつもりでいく」と語った。

 次戦、日本がオーストラリアと8日に激突する一方、巻き返しを図るキューバは中国と顔を合わせる。16か国がしのぎを削る今大会の決勝は、米ロサンゼルス(Los Angeles)のドジャースタジアム(Dodger Stadium)で22日に行われる。(c)AFP