【3月25日 AFP】(一部訂正)第2回ワールド・ベースボール・クラシック(2009 World Baseball Classic、以下WBC)で日本を大会連覇に導いた米大リーグ(MLB)シアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)のイチロー(Ichiro Suzuki)が、最後は自身の下に「神」が降りてきたと語った。

 好むと好まざるとにかかわらず、35歳のイチローは打撃や発言でチームの話題の中心であり続けた。

 23日にロサンゼルス(Los Angeles)のドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)で行われた韓国との決勝戦でイチローは、延長10回に決勝の2点適時打を放って日本を勝利(5-3)に導き、メディアから惜しみない賞賛を受けた。

 緊迫した決勝戦を終えたイチローは、喜びに満ちた様子で報道陣に対し「僕は持ってますね、やっぱり。神が降りてきましたね。日本からの目がものすごいことになっていると思い、自分の中で実況しながら打席に入っていた。(結果が)出ましたからね。1つ壁を越えたような気がしましたね」と語っていた。

 決勝の2点適時打によりイチローは、浮き沈みの激しかった打撃成績によって生まれた憶測や批判を封じ込めた。

 国は景気減速と政治混乱に陥っているが、ある経済学者は商品販売、テレビ放映権、(米国への)旅行を含め、WBC日本チームの活躍による国内の経済効果を506億円と試算している。(c)AFP/Shigemi Sato