WBC開幕! 初戦でイスラエルが韓国に番狂わせ
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【3月7日 AFP】第4回ワールド・ベースボール・クラシック(2017 World Baseball Classic、WBC)は6日、韓国・ソウル(Seaol)で開幕を迎え、1次ラウンド・プールAでは延長戦の末にイスラエルが2-1で韓国を撃破した。
計16か国による大会で、イスラエルは延長10回表にスコット・バーチャム(Scott Burcham)が放った内野安打が決勝打となり、韓国に大番狂わせを演じた。
米国生まれのプロ選手を豊富にそろえて予選を勝ち上がってきたイスラエルは、高尺スカイドーム(Gocheok Sky Dome)で果敢な戦いぶりを披露し、試合は9回まで1-1の手に汗握る展開となった。
2回表に韓国の先発投手、張元準(Won-Jun Chang、チャン・ウォンジュン)の押し出し四球でイスラエルが先制すると、5回裏には韓国が徐建昌(Geonchang Seo、ソ・ゴンチャン)の左翼への適時打で同点に追いついた。
そして緊迫した雰囲気のなか迎えた延長10回表、バーチャムが二塁への内野安打を放ちイスラエルが2-1と勝ち越しに成功すると、韓国はそのまま敗北を受け入れるしかなかった。
イスラエルは6番手のジョシュ・ザイド(Josh Zeid)が終盤の3イニングを無失点で締めくくり、1万5000人以上が詰め掛けた地元ファンの前で2009年大会の準優勝国に屈辱を味わわせた。
世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のランキングで41位につけるイスラエルは、同3位の強豪国である韓国にまさかの勝利を飾り、台湾とオランダと同組のプールAで1次ラウンド突破に勢いがついた。
前週行われた国内の強化試合でも敗戦するなど危機に直面している韓国は、7日のオランダ戦で素早いチームの立て直しを迫られることになる。
一方、通算2度のWBC制覇を誇る日本は、7日に行われるプールBの初戦で強豪国キューバと対戦し、同組では中国とオーストラリアともしのぎを削ることになる。大会初制覇を目指す米国はプールC、メキシコはプールDに入り、それぞれ母国での1次ラウンドに臨む。
ソウル、東京、米マイアミ(Miami)、メキシコ・グアダラハラ(Guadalajara)で行われる1次ラウンドに続き、2次ラウンドでは東京と米サンディエゴ(San Diego)に舞台を移し、今月20日と21日に米ロサンゼルス(Los Angeles)で予定されている準決勝に進出する4チームが決定する。(c)AFP