【2月17日 AFP】レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官は16日、20か国・地域(G20)外相会合出席のため訪問中のドイツ・ボン(Bonn)で、同盟国である日本と韓国を北朝鮮から守るために必要であれば、核を含むあらゆる兵器の使用を辞さない構えを表明した。

 会合後に出された共同声明でティラーソン氏は、「米国は同盟国の韓国と日本に対し、核と通常兵器の全防衛能力を駆使した拡大抑止の提供を含む防衛義務を引き続き確実に果たしていく」と言明した。

 北朝鮮は、国連(UN)による制裁にもかかわらず、ミサイル発射を繰り返しており、昨年には米国本土攻撃が可能な兵器システムの開発を目指した核実験も2度にわたり実施。12日に実験したミサイルには、核弾頭の搭載も可能だと主張している。

 共同声明ではこの実験について、ティラーソン氏と岸田文雄(Fumio Kishida)外相、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ、Yun Byung-Se)外相が「最も強い言葉で非難した」と述べ、国連安全保障理事会(UN Security Council)が何度も出している決議を「目に余る形で無視」するものだとしている。

 さらに日米韓は、北朝鮮に対して核およびミサイル計画を放棄するよう要求し、今後決議違反があれば「国際社会からのより強い対応」が確実になされるよう協力していくとしている。(c)AFP