【12月17日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)を率いるユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、映画「ロッキー(Rocky)」シリーズの大ファンで、いつの日にか主人公のロッキー・バルボア(Rocky Balboa)のように、米フィラデルフィア(Philadelphia)にある階段を駆け上がる名シーンをまねしたいと考えている。

 19日に自身2度目、そして敵地グディソン・パーク(Goodison Park)では初となるマージーサイド・ダービーを控えた49歳のクロップ監督は、かつて指揮していたクラブで「ロッキー」の映画を例に挙げて選手へ説明をしたところ、耳を傾けてもらえなかったと明かした。

 ドイツ人指揮官は16日に行われた記者会見で、「かなり若かったころに、ミーティングでロッキーとイワン・ドラゴ(Ivan Drago)が対戦する『ロッキー4/炎の友情(Rocky IV)』のストーリーを使ったが、5分もしたら選手が私の話していることを全く理解していなかったことに気が付いた。だから、また話し直さなければならなかったんだ」と告白した。

「映画のことを知っていた選手は2人だけだった。『ロッキー』は素晴らしい映画だ。ずっと彼のことが好きなんだ」

 米アカデミー賞(Academy Awards)の3部門を受賞した1976年公開の『ロッキー』第1作目で、シルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)が駆け上がった階段は「ロッキー・ステップ(Rocky Step)」として知られている。クロップ監督は、「近いうちではないが、いつかフィラデルフィアの階段を駆け上がりたい」と付け加えている。

 2013-14シーズンにブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)前監督がリーグ2位に導いたチームを初のプレミア制覇へ導くことを目指すクロップ監督は、「ロッキー」シリーズの最新作にあたる『クリード チャンプを継ぐ男(Creed)』でグディソン・パークが登場しているという事実にも、映画への情熱はそがれはしないと続けた。

「15日に帰宅したあと、何もすることがなくて映画を見ようと思い、『クリード』を見つけた。良い映画なんだ」

「王者(WBCクルーザー級王者の英国人ボクサーでエバートンのファンであるトニー・ベリュー<Tony Bellew>が演じた役)はリバプール(Liverpool)出身なんだが、私は相手に少し共感してしまった」

「それが私の最初のグディソン・パークの印象だ。グディソン・パークが使われているのは知らなかった。見た目は良かったが、今後はそう思わないね」 (c)AFP