ジョコビッチ、最終戦での王座奪還も「驚かないだろう」
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【11月19日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、世界1位の座を明け渡してから、わずか約2週間でアンディ・マレー(Andy Murray、英国)から王座を奪還したとしても驚かないだろうと語った。
先日のパリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2016)でマレーが優勝したことで、世界ランク1位在位122週間の記録に終止符が打たれたジョコビッチだったが、シーズン終了時における王座の行方は、現在開催中のATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2016)の結果にかかっている。
現在世界ランキング2位のジョコビッチは、17日に行われた試合でダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)に6-1、6-2で快勝して今大会3連勝を記録。19日に行われる準決勝では、錦織圭(Kei Nishikori)と激突する。
ジョコビッチは今大会で史上最多の6回目に並ぶ5年連続のタイトルを獲得すれば、マレーの結果にかかわらず王座を奪還できる。実際にそうした展開になれば、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)と全仏オープン(French Open 2016)を制して以来、不安定なシーズンを送ってきた同選手にとって、最高の締めくくりとなるだろう。
王座陥落直後に再びトップへ返り咲くことになれば驚くかと尋ねられたジョコビッチは、「私は、皆が持っているような『驚き』の認識を持っていない。私にとっては、驚きにはならないだろう」語った。
新王者マレーが最終戦の舞台で一度も決勝に進出できていない中で、ジョコビッチは2012年以来、わずか1敗しか喫していない。加えて、16日に行われた錦織戦で3時間を超える激闘を経験したマレーは、決勝まで3日連続で試合を組まれることになり、肉体的な側面で不利な状況に立たされている。
ジョコビッチは、「ほかの選手に関係なく、すべてを自分でコントロールするのは、一選手として願うことだ。今回に限って言えば、このような形になっていてうれしい。すべてが前向きな方向に向かっている」と話す。
「大会で試合を重ねるにつれて、プレーが良くなってきてる。今は1日休みがあるし、本当に楽しみにしている」
(c)AFP/Steven GRIFFITHS