【11月18日 AFP】男子テニスのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は17日、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2016)のダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)戦の途中、ポイント間に時間を取り過ぎたとして警告されたことを受け、アンパイアに配慮を求めた。

 ジョコビッチは第1セットで長いラリーの末にポイントを失った後、長らくプレーを止めてアンパイアのファーガス・マーフィー(Fergus Murphy)氏からタイムバイオレーションを受けた。

 そのゲーム終了後、ジョコビッチはマーフィー氏に「ゲームのなんたるかを分かっていない」と反論し、徐々に語気を強めた。さらにそのいら立ちを大会のスーパーバイザーを務めるトム・バーンズ(Tom Barnes)氏にもぶつけたジョコビッチだったが、その後は試合に集中した。

 ジョコビッチは、ポイント間に時間をかけすぎる時もあると自ら認めたものの、審判は、警告を与える前により穏やかな申し出をすべきだと考えを明らかにした。

「まず初めに、僕自身は時間がかかる選手の一人だと分かっているし、それを受け入れている。間違いない。そこから目をそらしはしない。試合を遅らせるたびに、いわゆる穏やかな警告や注意を受ければ、僕はそれを受け入れて、何も言い返しはしない」

「そうやって選手に配慮して、誤りを正すのが公平だと思う。もし最初なら、『制限を超えている』なんて言ってくれれば注意喚起になる」

「正直なところ求めるのはそれだけだ。ルールが厳しいのは分かっている。でも、試合を感覚で理解する、感じとるようにすべきだ。あれは試合の第4ゲームだった。長いポイントの後、僕は初めて制限時間を越えた。ほんの数秒ね。彼(アンパイア)はそれで警告してきたんだ」

 ジョコビッチが今大会で口論したのはこれが初めてではない。13日のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)戦では、スタンドへボールを打ち込んだことを追及され、記者と言い争いになっていた。(c)AFP