【11月12日 AFP】米大統領選で勝利した共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に対する抗議デモが米国各地で続いている問題で、西部オレゴン(Oregon)州ポートランド(Portland)では10日夜、デモ行進を行っていた約4000人の一部が暴徒化し、少なくとも26人が当局に身柄を拘束された。

 デモ隊は車の窓を割って運転手を襲った他、警察に向かって物を投げたり、店舗で破壊行為に及んだりした。警察は、デモ隊を解散させるためにゴム弾や催涙スプレーを使用。事態を「暴動」として扱い、対処に当たった。

 トランプ氏に対しては、人種差別や女性蔑視、外国人嫌悪といった姿勢を非難する声が上がっており、9日からニューヨーク(New York)やロサンゼルス(Los Angeles)を含む各地でデモが発生。参加者は「私の大統領ではない」「私たちは次期大統領を拒否する」などと訴えている。

 トランプ氏はこうした騒乱について初めて言及したコメントをツイッター(Twitter)上に投稿。「とてもオープンで成功した大統領選を終えたばかりなのに、メディアに扇動されたプロの抗議者たちが、デモを行っている。なんとも不公平だ!」と批判した。

 だがその数時間後には、軌道修正とみられるツイートを公開。「昨夜に抗議をした小規模の人々が、この偉大な国に対する情熱を持っていることは、とても喜ばしい。われわれは今後、団結し、誇りを持つだろう!」と投稿した。(c)AFP/Michael Mathes