【10月18日 AFP】ラグビー元ニュージーランド代表のダン・カーター(Dan Carter)が、所属するラシン92(Racing 92)の2選手とともにドーピングに関与したとされる疑惑で、潔白であることが証明された。仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)が17日、報じた。同紙によれば、フランス・ラグビー連盟(FFR)のメディカル委員会による調査の結果、カーターは「疑惑が晴れ、15日に結果が通知された」とされている。

 カーターは前週、オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)の元チームメートであるジョー・ロコソコ(Joe Rokocoko)と、アルゼンチン代表のファン・イモフ(Juan Imhoff)とともに、ラシン92が29-21でRCトゥーロン(RC Toulon)を下した昨季のフランスリーグ・トップ14決勝後に行われた検査で、禁止薬物に指定されているコルチコステロイド(corticosteroids)に陽性反応を示したとして、同委員会から聴取を受けていた。この試合でカーターとロコソコは合計20得点を記録している。

 報道ではまた、ロコソコとイモフについても「同様の結果が通知されることになる」と伝えられているものの、ラシンは同日、各選手およびクラブ側には、まだいかなる決定も知らされていないと明かした。

 フランス反ドーピング機関(AFLD)が実施した最初の検査で検知されたコルチコステロイドは、痛みや炎症のほかにアレルギーを抑制するために使用されるが、治療目的使用の適用措置(TUE)を申請せずに、経口もしくは血液や筋肉への注射で摂取した場合、規則違反とみなされる。

 ラシンは不正行為について否定しており、問題の物質については試合の数日前に「公式な手順」によって認可を受けていたため、TUEを申請する必要はなかったと説明している。(c)AFP