【10月7日 AFP】ラグビーニュージーランド代表のダン・カーター(Dan Carter)とジョー・ロコソコ(Joe Rokocoko)の検体から、薬物検査で陽性反応が検出されたと、仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)が6日に報じた。これを受けてマネジメント会社は7日、両選手は規定に従っており、不正は働いていないと反論した。

 同紙は、6月にスペインのバルセロナ(Barcelona)で行われ、ラシン92(Racing 92)がRCトゥーロン(RC Toulon)を下したフランスリーグ・トップ14の決勝後に行われた検査で、カーターとロコソコからステロイドの陽性反応を示されたと伝えている。

 報道によると、両選手とチームメートであるアルゼンチン代表ファン・イモフ(Juan Imhoff)も、フランス反ドーピング機関(AFLD)が実施した検査で引っかかったとされている。

 AFLDから警告を受けたフランス・ラグビー連盟(FFR)は、ラシンの優勝に貢献した3選手を40日間にわたって調査することができると報じられている。

 調査でコルチコステロイドの使用について医学的根拠が確認されなかった場合、選手たちは懲戒処分を受ける可能性がある。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のカーターとロコソコのマネジメントを務めるエッセンシャリー・グループ(Essentially Group)社は、クラブの医師は必要書類を全て提出しており、両選手はこの状況にも「落ち着いている」と話している。

 同社のサイモン・ポーター(Simon Porter)氏は、治療目的使用の適用措置(TUE)で両選手が薬品の使用を認められていたと明かしている。

 同氏はニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)紙に対し、「われわれはこの問題を数週間前から認識していた。TUE関連の書類はしかるべき場所に提出している」とコメントしている。

 カーターは史上最高のフライハーフとの呼び声が高く、その輝かしいキャリアにより現代ラグビーを象徴する選手の一人とされている。(c)AFP