【10月12日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選は11日、各地で行われ、グループBの日本は敵地で先制しながらも、オーストラリアと1-1で引き分けた。この結果、日本はオーストラリアを勝ち点1差で追うグループB3位となり、サウジアラビアが首位に立った。

 通算24試合目となった両チームの対戦成績は、日本が8勝7敗9分けとしているが、日本はW杯予選でオーストラリアで勝利したことはなく、オーストラリアは7年間日本に勝利していない。

 前半5分に原口元気(Genki Haraguchi)のゴールで先制した日本だったが、後半7分にマイル・ジェディナク(Mile Jedinak)のPKで同点に追いつかれ、最終予選無敗のオーストラリアに土をつけることができなかった。

 オーストラリアの主将ジェディナクは試合後、「前に出ようとしていたときに不意打ちをくらった。日本は自陣深くに引いて中盤でのパス回しに躍起になっていた」とコメント。「ハーフタイムに反撃に出るよう指示を受けた。勝とうとしていたのは1チームだけだったようだね。2得点目を奪えなかったのは不運だった」

 立ち上がりに日本は、ボールを回していたオーストラリアのトレント・セインズバリー(Trent Sainsbury)のパスをカットすると、本田圭佑(Keisuke Honda)のスルーパスに抜け出した原口が左足でGKマシュー・ライアン(Mathew Ryan)から先制点を挙げた。

 日本はその後、ラインを下げてイタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)でプレーする本田を起点にカウンター狙いのサッカーを展開し、オーストラリアはリズムを取り戻そうと中盤で細かいパスを回したが、日本守備陣の早いチェックに攻撃の芽をつぶされた。

 迎えた後半、オーストラリアはトミ・ユリッチ(Tomi Juric)がペナルティーエリア内で原口に倒されてPKを獲得し、これをジェディナクが決めて試合を振り出しに戻すと、その後はスコアが動かず、勝ち点1を分け合うことになった。

 日本は11月にホームでサウジアラビアを迎え、オーストラリアは敵地バンコク(Bangkok)でタイと対戦する。

 サウジアラビアは本拠地ジッダ(Jeddah)で行われた試合で、アラブ首長国連邦(UAE)を3-0で退けた。後半28分にファハド・アル・ムワッラド(Fahad al-Muwallad)のゴールで先制すると、同34分にはナワフ・アル・アベド(Nawaf al-Abed)、終盤にはヤヒア・アル・シェフリ(Yehya al-Shehri)が追加点を挙げた。

 グループBのもう1試合は、モハナド・アブドゥルラヒーム(Mohanad Abdulraheem)が4得点の活躍をみせたイラクが4-0でタイを下している。(c)AFP