【10月11日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)のアジア最終予選で、初戦の黒星から巻き返しを図る日本代表だが、その前に立ちはだかるのがオーストラリア代表のティム・ケーヒル(Tim Cahill)だ。11日に豪メルボルン(Melbourne)で行われる試合は、予選の今後を占う重要な一戦になる。対オーストラリア戦の通算成績で8勝7敗と勝ち越している日本だが、ケーヒルには何度も得点を許し、苦しめられ続けてきた。

 現在36歳のケーヒルは、18年にわたる海外生活に終止符を打ち、今夏から母国のメルボルン・シティ(Melbourne City)に加入した。これまで代表通算48得点を記録しているケーヒルは、日本戦で5得点を稼いでいる。

 最近2試合の代表戦では終盤の切り札として起用され、サウジアラビア戦でも数分の出場にとどまっているが、日本との相性を考えれば、アンジェ・ポステコグルー(Ange Postecoglou)監督が先発に抜てきしてもおかしくはない。

「僕らは日本と戦う準備ができているし、楽しみだ。先発でも途中からでも出られる準備はしているし、代表に来る選手はそうでなくてはならない」とケーヒルは話している。

「サウジアラビア戦は5分の出場だったし、こういうアジアのチームには、たくさんゴールを決めてきた非常に良い思い出がある」

 アジア最終予選のグループBでは、オーストラリアとサウジアラビアが勝ち点7で首位に立ち、これを日本とアラブ首長国連邦(UAE)が勝ち点1差で追っている。同日には、サウジアラビアとUAEの直接対決も行われる。アジアからは、各グループ2位までが本大会に自動的に出場する権利を得る。

 グループAでも、ここまでまだ予選無失点のイランと、10度目のW杯出場を目指す韓国という、いまだ無敗の2チームが顔を合わせる。イランの首都テヘラン(Tehran)では、イラク対タイというグループBの試合も行われる。

 一方で、今節のウズベキスタン戦でどうしても勝利が必要なのが中国だ。W杯の招致、そして最終的なW杯制覇を国家の目標に掲げながら、前節はホームでシリアに敗れて5位に後退し、3試合を終えて勝ち点1と、予選突破の希望が早くも消えかかっている中国にとっては、アウェーのウズベキスタン戦は運命を左右する試合となる。

 そして中国以上にもう取りこぼしがきかないのが、2022年のW杯開催国であるカタールだ。前節の韓国戦に敗れ、予選3連敗となったカタールは、ホームで勝利が必須のシリア戦に臨む。(c)AFP