【9月2日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)の南米予選は1日、第7節の試合が行われ、ブラジルは10代のガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)が2得点の活躍をみせ、エクアドルに3-0で勝利した。ブラジルがW杯南米予選でエクアドル相手に敵地で勝利を収めたのは、今回が史上初めてとなる。

 8月にイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)と契約(2016年は古巣パルメイラス〈Palmeiras〉でプレー)したジェズスは、ブラジル屈指のタレントの一人であることを存分に示し、チッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)新監督は初陣を最高の形で飾った。

 ブラジルは後半27分、先月のリオデジャネイロ五輪で同国を史上初の金メダルに導いたネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が決めて先制したが、この日の主役はA代表デビューのジェズスだった。

 自身もリオ五輪のメンバーだったジェズスは、エクアドルのGKアレキサンダー・ドミンゲス(Alexander Dominguez)にペナルティーエリア内で倒されて先制点のPKを獲得すると、後半42分にはマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)の左サイドからのクロスにうまく合わせて代表初得点を挙げた。

 さらにジェズスは、試合終了間際にゴール正面のペナルティーエリアのわずかに外から弧を描いたシュートを沈め、この試合2得点目を記録した。

 前節が終わった時点で本大会出場圏外の6位に低迷していたブラジルは、これで今予選のアウェー初勝利を挙げている。そして、ブラジルが海抜2850メートルの空気が薄いキト(Quito)でエクアドルに勝利したのは、今回が史上初めてだった。(c)AFP