【8月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグの各クラブが今夏の移籍市場で投じた総額が25日、過去最高の8億8000万ポンド(約1168億円)に達したことが明らかになった。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)からGKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)を獲得したとマンチェスター・シティ(Manchester City)が発表すると、今夏の移籍市場で各クラブが費やした移籍金の総額は昨年の8億7000万ポンド(約1155億円)を超えた。

 会計事務所デロイト(Deloitte)は、今後もプレミアリーグの20クラブが新たな放映権契約により手にした膨大な資金を投入するため、今夏の移籍市場が閉じる31日までには総額10億ポンド(約1326億円)を超えると予想している。

 なかでも、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督を新指揮官に迎えたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)からポール・ポグバ(Paul Pogba)を獲得するために、移籍金8900万ポンド(約118億円)を支払うなど、大型補強を行っている。

 ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)新監督を迎えたシティも、総額1億5000万ポンド(約200億円)以上を投じており、戦力補強を進めている。

「プレミアリーグのクラブが移籍金総額の最高額を更新するのは4夏連続だ」と語ったデロイトのダン・ジョーンズ(Dan Jones)氏によると、昨年の移籍金総額を超えた理由は、新たな放映権契約による収入の増加だと分析している。

 ジョーンズ氏は「今週末にはプレミアリーグの第3節が行われるが、多くのクラブが欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)やイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2016-17)の戦いをにらんで補強に動く。そのため、今夏のマーケットで投入される移籍金の総額は、史上初めて10億ポンドの壁を超えるだろう」とコメントした。(c)AFP