【8月26日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)は25日、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)からGKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)を獲得したと発表した。

 ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が獲得を望んだブラボの加入により、リーグ戦でウィリー・カバジェロ(Willy Caballero)にポジションを奪われていたイングランド代表の守護神ジョー・ハート(Joe Hart)の移籍は確実となった。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)からシティの指揮官に転身したグアルディオラ監督は、ハートの足元の技術では効果的なポゼッションを可能とする「スイーパー・キーパー」の役割を果たすには不十分だとして、ブラボとの契約を望んでいた。

 ブラボはシティと4年契約を結んでおり、移籍金は1700万ポンド(約23億円)と報じられている。

 シティはクラブのウェブサイトで、「クラウディオ・ブラーボとの契約をお伝えすることができてうれしく思う。4年契約を結んだチリ代表のGKが、バルセロナからブルース(Blues、シティの愛称)に加わる」と発表している。

■エバートンのクーマン監督、ハートに「興味がない」

 ブラボの移籍により、ハートは24日に本拠地エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)で行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)のプレーオフ、ステアウア・ブカレスト(Steaua Bucharest)との第2戦がシティでのラストマッチになった可能性が高い。

 ハートの移籍先にはエバートン(Everton)が有力視されていたが、ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は「興味がない」として獲得の可能性を否定してしたことにより、29歳のハートの新天地は不透明になっている。

 エバートンは今夏、フラム(Fulham)からオランダ代表GKマールテン・ステケレンブルフ(Maarten Stekelenburg)を獲得しており、クーマン監督はハートの獲得に動いたことは一度もないとして、同選手への関心を完全に否定している。

 報道によると、11万ポンド(約1460万円)とされるハートの週給に各クラブが二の足を踏んでいると伝えられている。(c)AFP