【8月9日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は8日、史上最高の移籍金と報じられるポール・ポグバ(Paul Pogba)の復帰が完了したことを明かした。

 ユナイテッドはポグバが5年契約にサインしたと発表しているが、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)に支払った移籍金については明確にしていない。英国メディアは、その額を8900万ポンド(約118億円)と伝えている。

 報道が正しければポグバは、2013年にトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)から8500万ポンドでレアル・マドリード(Real Madrid)に移籍したギャレス・ベイル(Gareth Bale)を抜いて史上最高額の選手となる。

 23歳のポグバは、「ユナイテッドは自分がすべてを成し遂げるための最適なクラブだ」とコメントしている。

 2012年にポグバは、移籍金なしでオールド・トラフォード(Old Trafford)を離れユベントスに加入している。

「ユナイテッドに再び加わることができてうれしい。ずっと心の特別な場所にあるクラブだった。ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督との仕事も本当に楽しみだ」

 通算20回のリーグ優勝を誇るユナイテッドは、長期政権を築いたアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)元監督が引退してから空白の3年間を過ごしており、モウリーニョ監督には栄光の日々を取り戻すという任務が課せられている。

 モウリーニョ監督はポグバについて、「彼には今後10年かそれ以上にわたり、クラブの中心的な存在になるチャンスがある」と語り、ユナイテッドの復権を託すことができる存在だと考えている。

「ポールは世界最高の選手の一人であり、私が長きにわたって築こうとしているユナイテッドにおけるキープレーヤーになるだろう。彼は素早さと強さを兼ね備え、得点力もあり、彼よりずっと年上である多くの選手以上に試合を読むことができる」

 10代だった最初の在籍時にはわずか7試合にしか出場できなかったポグバだが、セリエAで4年連続のリーグ優勝を果たし、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)で準優勝したフランス代表をけん引するなど、世界でも有数の選手になってユナイテッドに戻ってきた。

 ポグバはツイッター(Twitter)で、「ユベントスとすべてのファンに感謝している。さよならには意味はない。僕たちが共に過ごした時間こそが大事なんだ」とコメントしている。

 ポグバはユナイテッドにとって、コートジボワール代表のDFエリック・バイリー(Eric Bailly)、アルメリア代表の司令塔ヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)、元スウェーデン代表のストライカー、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)に続く今夏4人目の補強となった。

 7日に行われたFAコミュニティーシールド(FA Community Shield 2016)でユナイテッドは、イブラヒモビッチの決勝点によりレスター・シティ(Leicester City)に2-1で勝利しており、モウリーニョ監督は幸先のいいスタートを切っている。(c)AFP