【8月10日 AFP】リオデジャネイロ五輪の関係者は、飛び込み競技会場のプールの水が一夜にして不気味な緑色に変わる事態に頭を抱えている。

 9日は女子シンクロ高飛び込みの決勝が行われ、選手たちは、隣の真っ青な水球会場とは対照的な濁った緑色のプールに次々と飛び込んだ。

 会場の広報担当者は、原因は調査中だと話しつつ、「マリア・レンク・アクアティック・センター(Maria Lenk Aquatics Centre)の水質調査を実施しましたが、選手の健康に対するリスクは一切発見されませんでした」と安全性を強調した。

「原因は現在調査中ですが、競技が無事に開催できたことを報告できてうれしく思います」

 英国の飛び込み選手で、8日の男子シンクロ高飛び込みで銅メダルを獲得したトム・デイリー(Tom Daley)は、ツイッター(Twitter)に会場の写真を投稿し、水球のプールと飛び込みのプールの明らかな水の色の違いを指して「うーん…何が起きたんだ?」とつぶやいている。

 とはいえ、実際に飛び込んだ選手たちは、演技にはなんの影響もないと気にしていない様子だった。ジャン・フーン・チョン(Cheong Jun Hoong)とのペアで銀メダルを獲得したマレーシアのパンデレラ・ピノン・パン(Pandelela Rinong Pamg)は、「屋外のプールでは至って普通のことだと思いますし、大した話じゃありません」と話している。

 競技開始からの2日間は、水に異変はなかった。(c)AFP