【8月8日 AFP】7日に行われたリオデジャネイロ五輪、自転車女子個人ロードレースで、オランダのアンネミーク・ファン・フリューテン(Annemiek van Vleuten)が高速で落車して腰椎3か所を損傷し、集中治療室に入る重傷に見舞われた。

 33歳のファン・フリューテンは、トップで逃げていた残り10キロメートル地点で事故に遭った。急な右カーブの下り坂で道にハンドルを取られたファン・フリューテンは、もんどりうって落車し、頭から地面に打ちつけられた。

 テレビでは、道路わきの側溝に覆いかぶさるように倒れ、ぴくりとも動かないファン・フリューテンの恐ろしい映像が映し出されていた。

 病院へ搬送されたファン・フリューテンについて、オランダ自転車連盟(KNWU)はツイッター(Twitter)で、「激しい脳振とうと腰椎3か所に小さな骨折がある。今後24時間は集中治療室に入る」と発表した。しかし「意識はあり、言葉もしゃべっている」という。

 137キロメートルのレースは、ファン・フリューテンのチームメートであるアンナ・ファン・デル・ブレッヘン(Anna Van der Breggen)が制した。しかし新女王はレース後、ぐったりと倒れ伏す仲間の横を過ぎるときに戦慄(せんりつ)を覚えたと話している。

「クラッシュしたアンネミークを目にしたときは、本当にショックでした。そこまでは彼女が先頭でしたが、ここからは自分がチームの1番手なんだと気づきました。ショックでした」

 ファン・フリューテンが事故に遭ったビスタ・チネーザ(Vista Chinesa)では、前日の男子個人ロードレースでも、複数の有力選手が落車して途中棄権を強いられており、イタリアのヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali)が鎖骨を、コロンビアのセルヒオ・エナオ(Sergio Henao)が骨盤を、オーストラリアのリッチー・ポート(Richie Porte)が肩甲骨を折る大けがをしていた。(c)AFP