【7月27日 AFP】ツール・ド・フランス(2016 Tour de France)で落車して手首を骨折したトム・デュムラン(Tom Dumoulin、オランダ)が26日、金メダル獲得を目指しているリオデジャネイロ五輪に出場できる見通しであることが明らかになった。

 デュムランが所属するチーム・ジャイアント・アルペシン(Team Giant-Alpecin)は、同選手の再検査を行った結果、順調に回復しており、さらなる手術は必要ないと発表している。

 タイムトライアルを得意としている25歳のデュムランは22日、ツール・ド・フランスの第19ステージで落車して手首を骨折し、リオ五輪出場に黄信号がともっていた。

 チーム・ジャイアント・アルペシンのアンコ・ボーレンス(Anko Boelens)医師は、「トムは橈骨(とうこつ)を骨折したが、きれいに折れている。場所は関節部分ではなく、ほかには脱臼なども見られなかった」と説明し、「今後はこのまま順調に回復するものと考えており、(リオ五輪では)ギプスなしで痛みもなくレースに臨むことができるものと期待している」と語った。

 今年のツール・ド・フランスでは2度のステージ優勝を飾ったデュムランは、この知らせに胸をなで下ろしているが、リオまでは時間との闘いが待っている。

「早い段階で自転車に乗ることができる見通しでとても満足している。予定していたものとは少し異なった準備になるが、素晴らしいメディカルスタッフのサポートを受けており、レースまで約2週間ある。目標に向かって進んでいくよ」

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