【7月8日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、オクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)を退団し、2年5430万ドル(約54億円)でゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)に加入したケビン・デュラント(Kevin Durant)が7日、移籍はファイナル制覇への近道のためという批判に反論した。

「自分にコントロールできるのは、いかに毎日トレーニングをするかであり、このチームをより高みへと導くことだ。外野の雑音は気にしない」

 これまでに4度得点王に輝き、2014年にはレギュラーシーズンの最優秀選手(MVP)賞を獲得しているデュラントは、ラッセル・ウエストブルック(Russell Westbrook)とともに過去6年で4度サンダーをウエスタンカンファレンス決勝に導いたが、ファイナル制覇は成し遂げられていない。

 2015年にファイナルを制し、昨季も連覇にあと1勝に迫ったウォリアーズへのデュラントの移籍は、タイトル獲得の近道をしていると批判の声も上がっている。

「広く支持される決断ではないが、自分はそれとともに生きていく。このリーグで簡単なことなど何もない。近道などない。これが最も困難な道だ。このコミュニティーで暮らしたことがないし、誰も知り合いがいないんだから」

「われわれはヒーロー漫画の世界に生きていて、そこではスーパーヒーローにも悪役にもなり得る。オクラホマシティ(Oklahoma City)や世界中のファンがうろたえていることは理解している。自分がどうしたいかという観点で決断を下した」

「不快な気分にさせてしまったのなら申し訳ないが、自分は自分の道を生きたい。自分にはバスケットボールをする時間が多くは残されていない。その毎日を楽しんでいたいんだ」

 27歳のデュラントは、来年の7月に契約を破棄でき、放映権の高騰により球団のサラリーキャップが1億700万ドル(約107億円)に上昇するため、再びフリーエジェント(FA)になればより高額を手にするチャンスがあるが、ウォリアーズとは長期的な関係を築くつもりだという。

「新たなチャレンジをするべきときであり、そのためにはここ以上の場所はない。自分の直感を信じたんだ。居心地のいい場所を飛び出した。とても興奮しているし、早くスタートしたくてうずうずしている」