国外退去の露サポーター、現地で試合を観戦し仏当局に逮捕される
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【6月21日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)中に問題を起こし、わずか2日前に開催地フランスから国外退去を命じられたロシア代表のサポーターが20日、現地で母国の試合を観戦し、仏警察に逮捕されたことが明らかになった。
仏内務省の広報担当者は、「アレクサンドル・シュプリージン(Alexander Shprygin)氏はスタジアムで逮捕され、勾留中である」とコメントし、「これから容疑を調べ、法的手続きが進められることになるだろう」と説明した。
ロシア代表サポーターのリーダーで、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領と一緒に写真を撮られたこともあるシュプリージン容疑者は、18日にフランスから露モスクワ(Moscow)へ退去させられた20人に含まれていた。この20人について仏捜査当局は、11日にマルセイユ(Marseille)で行われたイングランド対ロシアの試合前に発生した乱闘騒ぎに関与したと断定している。
シュプリージン容疑者は逮捕直前、ロシア対ウェールズの試合が行われていたトゥールーズ(Toulouse)のスタジアムでAFPの電話取材に応じ、「私は入場券を持っていて、現地で試合を観戦している」と語った。
「フランス当局は強制送還ではなく、単なる退去だと私に話していた。(短期滞在用の)シェンゲン査証(Schengen Visa)も失効していないし、スタンプも押されている。だから、私は合法的に欧州連合(EU)に入れる」
シュプリージン容疑者はまた、自身のツイッター(Twitter)アカウントに、青い麦わら帽子とサングラスを着用してスタジアムの外にいる自分の写真を投稿している。
ロシアのファンは、マルセイユでイングランドのファンを襲撃したことで批判を浴びている。この事件では35人が負傷しているが、そのほとんどはイングランドのファンで、そのうち重体の2人は現在も入院している。
極右政党の露国会議員であるイーゴリ・レベデフ(Igor Lebedev)氏の下で働いているシュプリージン容疑者は、マルセイユで発生した暴動の3日後、南仏で逮捕された43人のうちの一人だった。(c)AFP