【6月2日 AFP】週末に選挙を控えたメキシコの首都メキシコ市(Mexico City)で、政党が主催した女性の権利向上をうたうキャンペーンイベントにボディーペイントを施した上半身裸の女性たちが登場し、批判が殺到している。

 問題のイベントは5月31日、小規模政党「ニューアライアンス党(New Alliance Party)」が主催した。イベントでは、白いズボンを履き、裸の上半身に白とターコイズブルーの同党のシンボルカラーでボディーペイントを施した女性4人が登場。「メキシコ市の女性と少女のために」と記された横断幕の前に立ち、笑顔で拍手するルイス・カストロ(Luis Castro)党首と並んだ。

 女性らの背中のペイントはホックを外したブラジャーを模しており、その下に「あなた自身を自由に」との文字が書かれていた。

 メキシコ市は今年、行政上の正式名称をこれまでの「メキシコ連邦区(Mexico Distrito Federal)」から「メキシコ市(CDMX)」に変更し、事実上32番目の州として一定の自治権を持つこととなった。これに伴い、市の憲法を制定するための憲法制定議会の選挙が今週末に行われる。

 憲法制定議会で議席獲得を目指すニューアライアンス党が選挙運動終盤で開催したこのイベントには、終了直後からソーシャルメディアで批判が噴出。ツイッター(Twitter)上では「女性蔑視だ」「とても低俗」「まるで品位がない」などの投稿がみられた。(c)AFP