土ぼこりの中から現れたポーランドの点取り屋、レワンドフスキ
このニュースをシェア
■17歳で挫折を経験
小さいころから、代表選手になる、世界最高の選手になると口にしてきたレワンドフスキだが、17歳で2軍チームに加入したレギア・ワルシャワ(Legia Warsaw)では、トップチームに昇格させてもらえないという挫折を味わった。
シコルスキさんは、「彼らはロベルトを切ったんです。ひ弱すぎる、大人しすぎると言ってね。ロベルトはひどく落ち込みましたが、クラブはいまだに、あの判断を後悔しているでしょうね」と話す。
キャリアの転機になったのは、レフ・ポズナン(KKS Lech Poznan)に加入した2008年。そこからドイツ・ブンデスリーガ1部へ活躍の場を移し、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)とバイエルンでリーグ最高の点取り屋になると、今季は、途中出場から9分間で5ゴールを決めるブンデスリーガ記録を樹立して、歴史に名を残した。
ヴァルソヴィアには今、700人の子どもが在籍している。その1人で、12歳にしてすでに在籍6年のトマーシュ・ダブロフスキ(Tomasz Dabrowski)くんも、レワンドフスキに憧れるサッカー小僧だ。
「レワンドフスキみたいになるには、一生懸命に練習して、全部の試合に集中して、できる限り良いプレーをしないとダメなんだ」と、ダブロフスキくんは話す。
そこに、シコルスキさんはこう付け加える。
「レワンドフスキのようにボールを愛すること。そうすれば、ボールもその子を愛してくれるのです」
(c)AFP/Stanislaw Waszak