【5月13日 AFP】聖なる力のなせる業か──。ポルトガルでこのほど、聖母マリアが出現したと伝えられる聖地近郊の村で購入された宝くじで7300万ユーロ(約90億円)の当せん者が出たことが分かり、話題を呼んでいる。

 地元紙によると、大当たりが出た欧州で人気の宝くじ「ユーロミリオンズ(Euromillions)」のくじ券は、同国中部の村アルジュストレル(Aljustrel)で購入されていた。カトリックの言い伝えによると、この村出身の羊飼いの少年3人は1917年、近郊のファティマ(Fatima)で6回にわたって聖母マリアの姿を見たとされる。

 現在では聖地となっているファティマでは毎年、マリアが最初に姿を現したとされる5月13日に聖母出現祭が行われ、多くの巡礼者が訪れるが、今年はその前夜の12日、住民たちが7300万ユーロの当せんを「新たな奇跡」として祝ったという。

 くじ券はアルジュストレルのカフェ店内で販売されたものだが、店主らは購入者が地元住民なのか巡礼者なのかは分からないと話しているという。(c)AFP