【4月14日 AFP】同僚のマチュー・ヴァルブエナ(Mathieu Valbuena)を「セックステープ」で脅迫したとして問題になっていたサッカーフランス代表のカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の代表チームから外されることが分かった。13日、ベンゼマ本人とフランスサッカー連盟(FFF)が認めた。

 ベンゼマはツイッター(Twitter)アカウントで、「自分や、自分を支えてくれた人には残念なことですが、欧州選手権に臨むフランス代表には招集されないことになりました」と述べた。

 FFFも直後に声明を出し、同連盟のノエル・ル・グラエ(Noel Le Graet)会長と、フランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督が、ベンゼマの扱いについて話し合いを行ったと明かした。

 FFFは代表選考の基準について、「競技におけるパフォーマンスも重要だが、フランス代表に招集される上での唯一の要素ではない」と説明し、「チームで結束していくこと、模範的な振る舞い、こういった選手の能力も考慮される」と続けた。

「話し合いの結果、ノエル・ル・グラエ会長とディディエ・デシャン監督は、カリム・ベンゼマを欧州選手権2016に出場させないことにした」

 昨年12月、FFFから今後の招集を無期限で見送ると言い渡されたベンゼマだが、約1か月前に法的規制が解かれ、ヴァルブエナと接触することが可能になっていた。これを受けて、法的にはベンゼマの代表復帰と欧州選手権出場が可能になっていたものの、まだ事件の捜査は続いている。(c)AFP