【4月2日 AFP】米首都ワシントン(Washington D.C.)で開かれた核安全保障サミット(Nuclear Security Summit)は1日、共同声明を採択して閉幕した。参加各国の首脳は核兵器を過激派の手に渡さない決意を示した一方、その脅威は「常に進化している」と警鐘を鳴らした。

 共同声明は「悪意ある目的で使用され得る核やその他の放射性物質を非国家主体に入手させないよう、いっそうの努力が必要だ」とした。また「核軍縮、核不拡散、原子力エネルギーの平和利用という共通の目標に取り組むことを各国が再確認」するとともに「核テロリズムの脅威を減らし、核安全保障を強化することによって平和で安定した国際環境を育むことに尽力する」と述べた。

 さらに共同声明は「安全保障の向上を維持するには、すべてのレベルで常時警戒することが必要で、われわれ参加各国は今後も永続的に核安全保障を優先事項とすることを誓う」としている。共同声明には国際原子力機関(IAEA)や国際刑事警察機構(インターポール、InterpolICPO)といった国際機関と各国の協調を向上させるために策定された5つの「行動計画」が付随している。(c)AFP