【3月11日 AFP】テニスの四大大会(グランドスラム)で、オープン化以降最多となる女子シングルス通算22勝を挙げたシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏は、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)がその記録を塗り替えることを確信しており、それが達成されれば喜ばしいことだと語った。

 グランドスラムで通算21勝を記録しているセレーナは、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)決勝で、大方の予想に反してグラフ氏と同じドイツ出身のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber)に敗れ、歴代記録への挑戦に水を差された。

 しかし、セレーナが今年中にもその借りを返すと予想しているグラフ氏はAFPのインタビューに対し、「彼女が(記録更新を)やり遂げることを確信しています」と断言し、「率直にいえば、彼女なら可能だと、間もなく達成するだろうと、みんな考えていると思います」とコメントした。

 1980年代の終盤から約10年間女子テニス界のトップに君臨し、現在46歳になったグラフ氏は、セレーナに記録を破られても悔しさを引きずることはないと強調している。

「私が、そのことを受け入れているかですって?」と笑いながら、「私はテニスにすべてをささげ、自分が成し遂げてきたことに心から満足しています」と続けたグラフ氏は、夫のアンドレ・アガシ(Andre Agassi)氏と、同氏との間に生まれた子ども2人と一緒に、米ラスベガス(Las Vegas)で暮らしている。

「記録に多少こだわりはありますが、他の選手にチャンスがめぐってきたのなら、彼女たちにとっては喜ばしいことです。そのことで私の功績が奪われることはありません。まったく気楽に考えています」

 1988年にメジャー4大会をすべて制して年間グランドスラムを成し遂げ、同年のソウル五輪でも金メダルを獲得する快挙を達成したグラフ氏だが、機敏さと圧倒的なパワーで女子テニス界に革命を起こしたセレーナに対して称賛を惜しまない。

 キャリア晩年の1999年にセレーナと2度対戦し、1勝1敗で勝ち星を分け合ったグラフ氏は「彼女のサーブは女子テニスで史上最強のストローク」と脱帽している。

「あのパワーは飛び抜けています。テニス界で、彼女の運動能力に匹敵する実力を示した選手はいません。これから、あれほどのパワーを持ち、目覚ましい活躍をみせる選手が他にもたくさん現れてくれることを願っています」