パキスタン女子ボクシング代表、初の国際大会 南アジア競技大会
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【2月17日 AFP】パキスタンの3人の女性がインドで開かれた第12回南アジア競技大会(South Asian Games)で新たな歴史をつくった。パキスタンの女子ボクシング代表として初めて国際大会に出場したのだ。
ソフィア・ジャベイド(Sofia Javed)選手、ルクサナ・パルビーン (Rukhsana Parveen)選手、コーシュリーム・バノ(Khoushleem Bano)選手が大会出場という夢を実現するためにまず闘わなければならなかった相手は、女性はスポーツをするべきではないと考える自国の保守派だったという。
23歳のバノ選手は南アジア競技大会開催地のインド北東部のシロン(Shillong)市でAFPの取材に応じ、「パキスタンのような保守的な国で、女性が男性的なスポーツを始めるという私たちの考えを話したとき、私たちの考えを受け入れてくれずに反対する人たちが大勢いました」と振り返った。
バノ選手は13日夜に行われたフライ級(51キロ)の初戦でネパールのミヌ・グルング(Minu Gurung)選手に敗れ、メダル獲得という夢ははかなく消えてしまった。それでもバノ選手は、「良い経験になりました。次はもっと強くなって戻って来るつもりです」と語った。
75キロ級のジャベイド選手は14日午後、今回の南アジア競技大会の初戦を迎えた。対戦相手はインドのプージャ・ラニ(Pooja Rani)選手だ。一方パルビーン選手は14日夕、スリランカのM・ビドゥシカ・プラバディ(M. Vidushika Prabadhi)選手と対戦した。
3人がボクシングに取り組み始めたのは2015年の初め。今大会に向けて、2003年世界ボクシング選手権大会(World Amateur Boxing Championships)銅メダリストのナウマン・カリム(Nauman Karim)氏をコーチに迎え、練習に励んできた。
ボクシングを始めようと思うきっかけを与えてくれたのは、世界選手権で5度の優勝経験がある五輪銅メダリスト、インドのメリー・コム(Mary Kom)選手だったという。コム選手については、その半生を描いた映画も制作されており、また今回の南アジア競技大会にも出場している。
バノ選手は、「私の唯一の夢は、パキスタン代表選手になることでした。ボクシングという競技でパキスタンの誇りになりたい、それだけを目指してきました。困難もありましたがその第一歩は達成できたと思っています」と話している。
一方60キロ級に出場したパルビーン選手は以前、レスリングに似たインド発祥のスポーツ、カバディのワールドカップでパキスタン代表チームに選ばれていた。同チームは2014年の大会で3位に輝いている。ボクシングに転向したのは、パキスタンには「女子ボクサーがいない」と知ったからだったという。(c)AFP