平昌冬季五輪のアルペン会場、トップ選手は「楽しい」と口そろえる
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【2月7日 AFP】2018年平昌冬季五輪でアルペンスキーの会場となる韓国東部の旌善アルペン競技場(Jeongseon Alpine Centre)で6日、2015-16アルペンスキーW杯が開催され、男子滑降に出場した世界のトップ選手たちは、新設されたスロープを「楽しい」と評価した。
同施設で行われた初のW杯は、平昌冬季五輪のテストイベントを兼ねて行われた。
レースは、チェーティル・ヤンスルード(Kjetil Jansrurd、ノルウェー)が制し、2位にはドミニク・パリス(Dominik Paris、イタリア)、3位にはスティーヴン・ナイマン(Steven Nyman、米国)が続いた。
表彰台に上った選手たちは口をそろえて、先月オープンしたばかりのコースの感触を「楽しい」という言葉を使って表現した。
滑降では今季初の勝利を飾ったヤンスルードは、「自分としては楽しかった。速すぎるくらいで、ジャンプも大きくなるけれど、面白いと思う」と語った。
一方、今季初の表彰台入りを果たしたパリスは、1972年札幌冬季五輪のアルペンで金メダルを獲得したベルンハルト・ルッシ(Bernhard Russi)氏がデザインしたコースについて、ジャンプとターンの部分を楽しんだとコメントした。
「面白いコースだ。長くはないけれど、良い滑降コースだ。ターンが良いね。ここでは楽しめそうだ」
また大会組織の面も「良かった」と語るパリスは、「みんなとてもフレンドリーだ」と付け加えた。
さらにナイマンも2人と同様に称賛の声を上げ、雪の「反応が早い」として、滑り慣れた米国のビーバークリーク(Beaver Creek)に似ていると語った。
「滑るのが楽しい。コースは結構滑らかで、(スピードが)地形によって左右されるから、頭を使って滑らなくてはならない。短いから正確な滑りをしなければならないし、速さを求めるには板にしっかり力を伝えないといけない」
またナイマンは、2年後の五輪本番に向けて今大会を準備のために生かすことを考えていたと明かした。
「五輪の間に経験することを学べるから、この大会がシーズンのハイライトになると夏に考えていた。快適さを感じながら、しっかり滑りたいと思ってここにやってきた。ここでの五輪は2年後だけれど、自分の技術に合ったコースだと思う」
ヤンスルードはどのコースにもそれぞれの特徴があるものだとし、選手には適応することが求められると付け加えた。
「アスリートならば、どこであろうと滑らなくちゃならない。違いはあるものだから、それを受け入れることがすべてさ」
(c)AFP