■SR初参戦のサンウルブズは「厳しい試練になるだろう」

 現在33歳のカーターは、リオデジャネイロ五輪に出場して7人制ラグビーで金メダルを目指すには「少し年齢が高すぎる」と話しているものの、 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のチームメートであるソニー・ビル・ウィリアムズ(Sonny Bill Williams)については、代表入りにふさわしいと後押ししている。

 先日に行われたラグビー7人制男子の国際大会、第3戦のウエリントンセブンズ(Wellington Sevens)では、消化不良なデビュー戦になってしまったものの、カーターはウィリアムズがチームの一員としてリオ五輪で成功すると期待している。

「ニュージーランドの7人制ラグビーは試合が多く組まれているが、彼は仕事に励み、一つの大会が終わった時点であっという間に適応できることを示した。彼ならば大会を追うごとに成長し、学んでいくと確信している」

 カーターはまた、昨年のW杯で南アフリカを相手に衝撃の番狂わせを演じ、2019年大会の開催国である日本についても明るい未来を期待していると語った。

 しかし、日本の新たなチームとして世界最高峰のスーパーラグビー(Super Rugby)に参戦することになったサンウルブズ(Sunwolves)については、開幕が間近に迫るなかでやっと新しいコーチ陣が発表されたばかりとして、厳しい洗礼を受けることになるだろうとつけ加えている。

「彼らにとっては非常に厳しい大会になるだろう。チームは先日集まったばかりで、スーパーラグビーの開幕も1か月を切っている」

「だから厳しい試練が待ち受けているだろうが、スーパーラグビー参戦1年目でたくさんのことを学ぶだろう。それは、これからの長い道のりで日本にとって役に立つと思う」

 日本代表チームの新指揮官は、昨年のスーパーラグビーでハイランダーズを優勝に導いたジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)監督に決まり、今年8月に正式就任することになっている。(c)AFP /Talek HARRIS