【1月2日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が2日、ブリスベーン国際(Brisbane International 2016)で大会連覇を果たし、新シーズンの起爆剤にしたいと語った。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るフェデラーはこの日、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)の前哨戦とされているブリスベーン国際に出場するため、現地に到着した。

 昨季のフェデラーは、ブリスベーン国際を含めツアー6勝を記録しており、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)では、いずれも決勝進出を果たしている。

 今大会でフェデラーのライバルになるのは、世界8位の錦織圭(Kei Nishikori)をはじめ、同14位のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)、同28位のグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)になるとみられている。

 フェデラーは集まった報道陣に対して、「錦織やラオニッチ、そしてディミトロフらが、トップ4もしくはトップ5に食い込もうとしている。そして僕らのようなトップ選手は、現状に踏みとどまっているところだ」とコメントした。

「2013年に腰の故障から復帰して以来、ここ1年半はとても良いプレーができている。それはとても励みになるし、1年前よりも自信がついている」

■四大大会制覇から遠ざかっているものの「自分のプレーに満足」

 2012年のウィンブルドンを最後にグランドスラム制覇から遠ざかっているものの、フェデラーは再びメジャータイトルを手中に収めることができると考えている。

 昨季はノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がグランドスラム3勝と圧倒的な強さをみせ、歴代記録を更新するメジャー通算18勝までの道のりが長引いているものの、フェデラーはそれほど心配していない。

「惜しいところまできているし、プレーも好調だけれど、(グランドスラム制覇から遠ざかっていることに)いら立ちを感じることはない」

「今の自分のプレーに満足しているよ。昨年はノバクのシーズンで、彼が強すぎた。圧倒的な強さを発揮して、天に届くほどの高い自信を持った選手がいれば、こちらの成績は限られてくる」

「それは不運で残念なことだけれど、自分に哀れみを感じることはない。これまでたくさんの成功を収めてきたし、このまま前進していけば結果は出ると考えている。それが、かなわなくても大丈夫さ」

 フェデラーのブリスベーン国際出場は今回で3度目となり、昨年大会ではタイトルを獲得しただけでなく、キャリア通算1000勝目も達成した。

 第1シードのフェデラーは2回戦からの登場となり、今季初戦はワイルドカードで出場するベンジャミン・ミッチェル(Benjamin Mitchell、オーストラリア)対予選通過者の勝者と対戦する。(c)AFP