【12月7日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)の王者を決めるMLSカップ(MLS Cup 2015)が6日、米オハイオ(Ohio)州コロンバス(Columbus)のマフレ・スタジアム(MAPFRE Stadium)で行われ、ポートランド・ティンバーズ(Portland Timbers)が2-1でコロンバス・クルー(Columbus Crew SC)に競り勝ち、初制覇を達成した。

 MLSカップ史上最速となる開始27秒の先制点などで序盤に2点を奪ったティンバーズが、本拠地で戦ったクルーを破り、初めて優勝トロフィーを掲げた。

 ティンバーズは試合開始直後の27秒、クルーのGKスティーブ・クラーク(Steve Clark)のミスをディエゴ・ヴァレリ(Diego Valeri)が見逃さず、先制点を挙げた。

 味方のバックパスを受けたクラークは、猛烈な勢いで寄せてくるヴァレリをかわそうとボールを左へ持ち出し、大きく前へ蹴り出そうとした。ところが、このキックが完ぺきなタイミングで繰り出されたヴァレリのスライディングに阻まれると、クラークがしまったという表情を浮かべるなか、跳ね返ったボールはがら空きのゴールネットへ転がり込んだ。

 さらにティンバーズは前半7分、ロドニー・ウォレス(Rodney Wallace)のダイビングヘッドが決まり、ここまでのプレーオフ4試合でわずかに3失点しかしていなかったクルーから、序盤で2点のリードを奪った。

 ライン際での微妙なプレーをきっかけに、ダーリントン・ナグベ(Darlington Nagbe)から展開されたボールをルーカス・メラーノ(Lucas Melano)が中央へ送り込むと、このクロスがゴール前に跳び込んだウォレスの頭にぴったり合った。

 クルーも前半18分、シエラレオネ出身のケイ・カマラ(Kei Kamara)が1点を返したが、その後に得点は生まれず、2008年以来の戴冠はならなかった。(c)AFP