【11月25日 Relaxnews】大西洋(Atlantic Ocean)無着陸横断路線に就航している主な航空会社20社の中で、最も燃料効率が良かったのはノルウェーの格安航空会社(LCC)だったことが、17日発表の調査結果で明らかになった。

 調査は米国の独立調査団体「国際清浄交通委員会(ICCT)」が、国際線の燃料効率、ひいては炭素強度(単位エネルギー当たりの炭素排出量。carbon intensity)への理解を深めてもらおうと実施した。

 今回の調査で最も燃料効率が良かったのはノルウェー・エアシャトル(Norwegian Air Shuttle)で、第2位はエア・ベルリン(Air Berlin)、第3位はアイルランド航空(Aer Lingus)だった。

 反対に燃料効率が悪かったのはブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)、独ルフトハンザ航空(Lufthansa)、スカンジナビア航空(SAS)の3社だった。この3社で大西洋を横断する航空旅行市場の約20%を占めている。

 ノルウェー・エアシャトルはブリティッシュ・エアウェイズに比べ旅客キロ当たりの燃料が51%少なかった。ICCTは、ファーストクラスとビジネスクラスは全座席数の14%を占めるに過ぎないが炭素排出量の約3分の1を占めていると指摘し、燃料効率の差は座席の配置によるところが大きいとしている。

 また、機体の平均燃料消費量の影響も大きいとした上で、「古い機体を使い続ける航空会社よりも、最新の航空機に投資する航空会社の方が燃料効率が良い」と結論付けている。(c)Relaxnews/AFPBB News