【5月21日 AFP】航空機メーカーの米ボーイング(Boeing)とブラジルのエンブラエル(Embraer)は前週、持続可能な航空バイオ燃料を開発するため、ブラジル国内に共同研究センターを設立すると発表した。

 この研究について両社は声明で、「持続可能な航空バイオ燃料のブラジルにおける供給網の不備に対処するため、原料生産や加工といった技術に焦点を当てる」としている。

 航空バイオ燃料は、植物などの再生可能資源から持続可能な形で製造すれば、二酸化炭素排出量を大幅に削減することができる。

 両社は、航空バイオ燃料を使うことにより、石油由来のジェット燃料に比べて二酸化炭素排出量をライフサイクル全体で50~80%も減らすことができると試算している。

 また両社によると、2011年にバイオ燃料の使用が承認されて以降、世界全体で旅客機1500便以上がバイオ燃料で運航したという。

 この研究センターは、エンブラエルの本社があり、ブラジル南東部の産業・研究の中核拠点となっているサンジョゼドスカンポス(Sao Jose dos Campos)に設立される予定。(c)AFP