【11月22日 AFP】ボクシング、WBC世界ミドル級タイトルマッチ12回戦は21日、米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)のマンダレイ・ベイ・イベント・センター(Mandalay Bay Events Center)で行われ、サウル・アルバレス(Saul Alvarez、メキシコ)が判定の末3-0(119-109、118-110、117-111)でミゲル・コット(Miguel Cotto、プエルトリコ)を下し、空位となっていた王座を獲得した。

「カネロ(Canelo)」のニックネームを持つアルバレスは戦績を46勝1敗1分けとし、メキシコ人ボクサーとしては史上2人目となる同級制覇を果たしている。

 一方、承認料の支払いを拒否してタイトルを剥奪されていた34歳のコットは戦績を40勝5敗とした。

 勝利したアルバレスは、「言い表せない気分だ。本当にうれしい。ミゲル・コットには敬意を払う。彼は素晴らしいチャンピオン。ただ、これからは私の時代だ」と語った。

 無敗の王者ゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)が他団体のミドル級王座に就いているが、アルバレスは統一王座獲得のために同選手との対決へ準備はできていると語った。

「もし彼が戦いたいのならグローブをつけて戦おうじゃないか」

 序盤は両者の印象的な攻撃の応酬が見られた。8回に入り試合のペースが上がると、コットが自分より大柄なアルバレスに攻撃を仕掛け、ジャブから力強いパンチを放った。一方のアルバレスも左フックとコンビネーションパンチでコットを攻め立てた。

 アルバレスが強烈なパンチでコットの左まぶたの上を切った最終回、終盤にも打ち合った両者は、終了のゴングがなると互いに肩の上へ腕を回し合った。(c)AFP