【11月4日 AFP】15MLBのワールドシリーズ(7回戦制)で1985年以来の優勝を飾ったカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)が3日、本拠地を凱旋(がいせん)し多くのファンに出迎えられた。

 昨年のワールドシリーズで惜しくも戴冠を逃していたロイヤルズだが、今年の第5戦では、延長12回の末に7-2でニューヨーク・メッツ(New York Mets)に逆転で勝利し、通算成績4勝1敗で30年ぶりのリーグ制覇を果たした。

 カンザスシティー(Kansas City)には、青い着衣に身を包んだ多くのファンが詰めかけ、約3.7キロのパレードを見届けた。

 エリック・ホズマー(Eric Hosmer)一塁手は、「カンザスシティーでのお祭りは、いつも素晴らしい。信じられない」とコメントし、「ビルや通りを見渡せば、ファンが屋根の上まで上がったり、いろんなところに詰めかけたりしている。こういう瞬間をファンと共有するのは、僕ら全員にとって大きな意味があることだ」と喜びを表現した。

 カードを掲げながら歓声を送ったファンは、選手や球団の関係者をたたえ、フロート車がユニオン駅(Union Station)に差しかかると、ロイヤルズのネッド・ヨスト(Ned Yost)監督は優勝トロフィーを掲げ、観客の声に応えた。

 ヨスト監督は、「われわれ全員、こんな一日は経験したことがない。心から感謝している」とすると、「皆さんのサポートに感謝します。カンザスシティーは世界一の街です。世界一のファン、そして今や世界一のチームがいるのですから」と話している。

 ワールドシリーズの最優秀選手(MVP)に選ばれたサルバドール・ペレス(Salvador Perez)捕手は、トロフィーをファンの方へ持っていって、写真撮影に参加した。ジョニー・ゴームス(Jonny Gomes)外野手は、驚くべき逆転劇を振り返りながら感動的なスピーチを行い、ジャロッド・ダイソン(Jarrod Dyson)は「本当に驚くばかりだ」とコメントした。

 近隣では、生徒たちがパレードを見に行けるよう、授業を休みにした学校もあった。また、ロイヤルズのロゴを体に入れた警察馬の姿も見られた。

「おめでとう、カンザスシティー」としたロイヤルズのデイトン・ムーア(Dayton Moore)ゼネラルマネジャー(GM)は、「このチームや、舞台上の選手、その忍耐力を祝福できるのは、なんという喜びだろう。タフな選手たちだ。とても特別で、永遠の物語になった。最高の選手たちを誇りに思う。カンザスシティーよ、われわれを信じてくれてありがとう」と感謝の気持ちを述べている。(c)AFP