【11月4日 AFP】ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)で史上初の連覇を果たし、ファンを熱狂させたオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表)が4日、ニュージーランドに凱旋し、空港の滑走路で職員からハカで迎えられるなど、盛大な歓迎を受けた。

 ラグビー好きのお国柄ということもあって、複数のテレビ局が帰国の様子を生中継するなか、選手らを乗せた飛行機は午前7時過ぎに空港へ到着した。

 すると、着陸した彼らをまず待っていたのは、激しい雨のなかでマオリの戦の踊りを披露し、代表をたたえる空港スタッフだった。

 さらに到着ロビーでは、黒をまとった約4000人のファンがお出迎え。なかには英雄たちの姿を一目見ようと、徹夜で場所取りをした人もいた。

 最初に姿を見せたのは、優勝トロフィーを手にした主将のリッチー・マッコウ(Richie McCaw)だった。マッコウは集まったファンにお礼を述べると、大会期間中、国を挙げて後押ししてくれたことにチーム全体が感謝していると話した。

「信じられないサポートだった。だからカップを持ち帰れてすごくうれしいよ」

 指揮官のスティーブ・ハンセン(Steve Hansen)ヘッドコーチ(HC)も、トロフィーを指しながら、「全然悪くないだろう?われわれがこれを持つところも、だいぶ様になってきたんじゃないかな」とおどけた。

 ニュージーランド代表は、31日にトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)で行われた決勝で、オーストラリア代表を34-17を破り、史上初となるW杯連覇を達成した。

 ニュージーランドのW杯優勝は、史上最多の3度目となる。しかし、母国開催以外のW杯を制覇するのは今回が初めてだった。